東日本大震災。圧倒的な自然の猛威の前で私たちは余りにも無力でした。
震災復興の中、岩手に赴きこの目で鹿踊りや虎舞を見た私は、大地を踏み締め舞踊る姿に「踊る」ことの切実さを感じ、踊りの来し方に土地に根付き生きてきた圧倒的な時間の積み重ね、踊ることの原初的衝動に思いを馳せないではいられませんでした。この原初的衝動や切実さに何を着せたらいいのか?日々踊りの衣裳に向き合ってきた私は、着るものから始まる身体との関わり、「着る」から「装う」への原初を求め手を動かし始めました。「装う」という視点から自然と人間、芸能の歴史、アジア人の身体性を考えてみたいと思いました。
本書は、『土着と越境』という通底する世界観を元に、左開きスタジオ撮影『衣奇譚』、右開き野外撮影『風の中に在る衣』、そして『衣奇譚』と『風の中に在る衣』の間をつなぐ映像詩『間(あわい)の森、間(あはひ)の衣』という3部構成になっています。
被膜(カバー)を外し両サイドより読み進め奥にある映像をご覧下さい。
衣裳作品集『土着と越境』
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東日本大震災。圧倒的な自然の猛威の前で私たちは余りにも無力でした。
震災復興の中、岩手に赴きこの目で鹿踊りや虎舞を見た私は、大地を踏み締め舞踊る姿に「踊る」ことの切実さを感じ、踊りの来し方に土地に根付き生きてきた圧倒的な時間の積み重ね、踊ることの原初的衝動に思いを馳せないではいられませんでした。この原初的衝動や切実さに何を着せたらいいのか?日々踊りの衣裳に向き合ってきた私は、着るものから始まる身体との関わり、「着る」から「装う」への原初を求め手を動かし始めました。「装う」という視点から自然と人間、芸能の歴史、アジア人の身体性を考えてみたいと思いました。
本書は、『土着と越境』という通底する世界観を元に、左開きスタジオ撮影『衣奇譚』、右開き野外撮影『風の中に在る衣』、そして『衣奇譚』と『風の中に在る衣』の間をつなぐ映像詩『間(あわい)の森、間(あはひ)の衣』という3部構成になっています。
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